CD
Christoph Kolumbus
ウエルガス・アンサンブル¥ 1,944(税込)
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- RELEASE DATE : 2019/5/24
- NUMBER : 8898541177-2
- LABEL : 輸入盤
- 商品内容
ウエルガス・アンサンブル/クリストファー・コロンブスの耳 コロンブスが聴いた音楽。15~16世紀のヨーロッパ音楽で 辿る希代の冒険家の軌跡。[EU輸入盤]
パウル・ファン・ネーヴェルとウエルガス・アンサンブルの新作は、新大陸発見などで知られるク リストファー・コロンブス(ca1451-1506)がその冒険の過程で聞いたであろう、15世紀後半から 16世紀初頭のイタリア~ポルトガル~スペインの音楽を収録しています。1492年から1504年に かけての4つの有名な航海のほかに、コロンブスはその人生の大部分を乾燥地帯、特にスペイ ンで過ごしています。アルバム・タイトルに《クリストファー・コロンブスの耳》と付けられているこ とからもお分かりのように、このアルバムは、イタリアの幼年期から始まるこの探検家の生涯を 辿るかのごとく、聴き手を当時のヨーロッパ音楽の旅に連れて行きます。 アルバムの最初はイタリアの歌から始まります。作者不詳の謝肉祭の歌「Visin、visin、visin」は 4声のための作品で、その歌詞は煙突掃除についての冗談を歌っています。トロンボンチーノの 「Se ben or non scopri」は、フロットーラ(15世紀から16世紀にかけてイタリアで人気のあった世 俗歌曲の一種)の完璧な例です。
続いてコロンブスはスペインの世俗音楽と出会います。これは、落ち着いたメランコリックな特徴 を持つイタリアの世俗的音楽とは非常に対照的です。探検家がスペインの作曲家たちと出会う 決定的な瞬間は、1486年5月にコルドバのカトリック両王に謁見を許されたことです。それ以来、 彼はますますフェルディナンドとイザベラ家に入り込み、頻繁に彼らを訪問しています。セビ リャ、コルドバ、マドリッド、バリャドリードで、フェルディナンドとイザベラは様々な音楽家を抱え ていました。コロンブスが聴いた音楽は、スペイン系音楽家によって作曲され演奏されたもので あったということです。世俗的音楽が大部分を占めていますが、簡単な歌詞と音楽の絶妙な融 合による情熱的でありメランコリックな精細さが特徴的です。宗教的作品はセビリア大聖堂で響 き、独創的なリズミカルな音楽で、ポリフォニックな質感を持つフランコ・フランドル楽派の伝統な 音楽を聴くことができます。
フランドル・ポリフォニーの権威としても有名な音楽学者でもあるネーヴェルの研究の上に再現 されたこの演奏は、ウエルガス・アンサンブルによって、心洗われるような美しいハーモニーを 聴かせています。
【収録曲】
[ジェノヴァ~ヴェニス]
1. 作者不詳(1480年頃イタリア):Visin, visin, visin (4声)
2. 作者不詳(1480年頃イタリア):主よ、我らが日々に平和を与えたまえ(4声)
3. バルトロメオ・トロンボンチーノ(c.1465-1534?):Se ben or non scopri (4声)
[マドリッド~セビリャ~コルドバ]
4. 作者不詳(1490年頃スペイン):セビリャの川(3声)
5. フアン・デ・トリアーナ(c1450-1490?):私の失われた希望から(3声)
6. 作者不詳(1470年頃スペイン):Tres morillas m’enamoran (3声)
7. フアン・ポンセ(c1475-1520?):そこに陽が沈む(4声)
[カトリック両王の宮廷にて]
8. フランシスコ・ミラン(1480?-):Los braços trayo cansados(2声,3声)
9. アロンソ・ペレス・デ・アルバ(15世紀末):トリコテア(3声)
10. アレクサンダー・アグリコラ(1446-1506):ミサ『不幸が私を襲い』(4声)より「アニュス・デイ」
11. フアン・デル・エンシーナ(1468-1529):運命の愛(4声)
[バリャドリード]
12. マブリアヌス・デ・オルト(c1460-1529):ミサ『わたしは恋におち』(4声)より「サンクトゥス」
13. マブリアヌス・デ・オルト(c1460-1529):ミサ『わたしは恋におち』(4声)より「アニュス・デイ」
14. フランシスコ・デ・ラ・トレ(c1460-1504?):語れ、悲しい心よ(2, 3, 4声)
【演奏】
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮) ウエルガス・アンサンブル
【録音】
2016年9月25-26日、ベルギー、モナストリウム・ポルトアケル