SixTONES 12th Single 「音色」

CD

  • [EU輸入盤]

Schubert: Symphonies Nos. 2 & 3

ハインツ・ホリガー(指揮)バーゼル室内管弦楽団

¥  1,944(税込)

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  • RELEASE DATE : 2020/11/13
  • NUMBER : 1907581442-2
  • LABEL : SONY CLASSICAL
  • 商品仕様
    ■1CD
  • 商品内容

    ホリガーの歴史的なシューベルト・ツィクルスもついに第4弾!若々しい2曲の初期交響曲でまたまた会心の名演を刻む。
    ハインツ・ホリガー & バーゼル室内管弦楽団/シューベルト:交響曲第2番&第3番

     世界的なオーボエ奏者であり、独自の語法を持つ作曲家、そして聞き古された作品から新たな美を見出すことができる卓越した指揮者。ここ数年、マルチ・ミュージシャンとしての多彩な活動がクローズアップされているハインツ・ホリガー。2019年に80歳を迎え、同年秋にはその音楽活動の総決算ともいうべき「80歳記念コンサート」を日本で開催し、4つのオーケストラで自作とシューベルトやシューマンを指揮したのみならず、オーボエ奏者として自作や室内楽に参加し、音楽家としての空前の活躍ぶりを披露したことは記憶に新しいところです。
     当アルバムは、2019年5月のホリガーの80歳の誕生日を寿ぐべく、2018年の『グレート』から開始されたバーゼル室内管弦楽団とのシューベルトの交響曲全集録音の第4弾です。これまでの3枚のアルバムは、FONOFORUM誌、GRAMOPHONE誌などで演奏・録音ともに最高得点を獲得し絶賛されていますし、日本盤が発売された『グレート』は「レコード芸術」特選盤に選定されました。
     ホリガーは、シューベルトの交響曲の特質について「マーラーと同じで、可愛らしい響きや、ウィーンの酒場でワインを飲み明かすような世俗性が、一瞬にして恐ろしい死の淵をのぞかせる音楽。明るい色彩感は常に暗闇や深淵と隣り合っている」と指摘し、楽器によってピリオド楽器を使用することで「響きの透明感や陰影」を獲得できることを強調しています。
     交響曲第2番は1815年の作で、モーツァルトやベートーヴェンからの影響を色濃く残していますが、主題の性格や調性構造などの点において、シューベルトらしい特質が見られ、第2楽章はハイドンに似せて変奏曲形式で書かれています。第3番も同年の作ですが、シューベルトの個性が明瞭に表れています。第1楽章のアレグロの主題は「グレート」を予感させます。「悪魔の別荘」はわずか16歳の時に書かれた作品で、奇怪で精密な音が印象的。「アンフォンゾとエストレッラ」は1822年の作品で、本格的なイタリア・オペラの様式でシューベルトのかなりの自信作であったのですが評価されず、ウィーンでは上演されることはありませんでした。このアルバムでは比較的シューベルト初期の作品が集められていますが、若く勢いのある意欲的な作品の魅力を、ホリガーは色彩的に描き出しています。
     アントニーニとのベートーヴェンやハイドンでその充実ぶりを存分に披露してきたスイスの名チェンバー・オーケストラ、バーゼル室内管弦楽団も、あらゆるパートに命がこもり、きびきびと 躍動感あふれる演奏でホリガーの指揮に応えています。バロック音楽ではピリオド楽器との持ち替えもやってしまうほどあらゆる時代の演奏様式に通じているバーゼル室内管ならではで、 弦楽パートはクラシカル・ボウとガット弦を使用し、ヴァイオリンを両翼に分ける対抗配置、ホルン、トランペット、ティンパニにはピリオド楽器を導入し、当時の管弦楽編成や演奏法を採り入れ、斬新な響きのバランスや和声の美しさを際出たせています。
     録音セッションが行われたのは、第3番はバーゼルのドン・ボスコ教会で、現在は改築され主にリハーサル会場として使われており、シューボックスという形状スタイルで、石造りの直方体形状により響きが非常に豊かなホールです。交響曲第2番と2つの序曲は、ベルン郊外の由緒あるホテル「ラントガストホフ・リーエン」内にあるホールで収録されており、明晰かつ木質の温かみのあるサウンド。どちらもホリガーとバーゼル室内管の名演を伝えてくれます。
     ヤーコブス&Bロック管(ペンタトーン)、ガーディナー&オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(Soli dei Gloria)、ヘレヴェッヘ&アントワープ響(ペンタトーン→Phi)、マナコルダ&カンマーアカデミー・ポツダム(ソニー・クラシカル)など、ピリオド楽器もしくはHIPスタイルによる個性あふれるシューベルトの交響曲の名演盤が以前にも増して目白押しの昨今ですが、ホリガーとバーゼル室内管による当シリーズはその中でも一際大きな存在感を示しているといえるでしょう。当シリーズは2021年秋までに全5枚が予定されています。



    【収録曲】
    シューベルト:
    1. 交響曲第3番 ニ長調D.200
    2. 歌劇「悪魔の別荘(悪魔の悦楽城)」序曲D.84
    3. 歌劇「アンフォンゾとエストレッラ」序曲D.732
    4. 交響曲第2番 変ロ長調D.125

    【演奏】
    ハインツ・ホリガー(指揮)
    バーゼル室内管弦楽団

    【録音】
    2020年8月21-22日、スイス、バーゼル、ドン・ボスコ(1)
    2019年6月6-8日、スイス、バーゼル、ラントガストホフ・リーエン(2-4)

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