CD
Bach Mirror
トーマス・エンコ & ヴァシレナ・セラフィモヴァ¥ 1,944(税込)
- POINT : [通常ポイント]1.0%ポイント
- RELEASE DATE : 2021/03/19
- NUMBER : 1943983778-2
- LABEL : 輸入盤
- 商品仕様
■1CD
- 商品内容
ピアノとマリンバのデュオによるジャンルを超えた大バッハへのオマージュ。
トーマス・エンコ & ヴァシレナ・セラフィモヴァ/バッハ・ミラー300年前に書かれたバッハの音楽は未だに、新しい世代のアーティストに刺激を与え続けています。時代を超越して生き続けるバッハ。この『バッハ・ミラー』もそのことを力強く証明するアルバムです。ここで聴ける13曲の新しい音楽は、バッハの作品に全く新しい視点で自由にアプローチしたものです。1曲ごとにバッハの原曲をバーストさせ、反転させ、または増殖させて、新たな意匠が施されています。1曲目の「アヴァランシュ(雪崩)」は、平均律クラヴィーア曲集第1巻から前奏曲第2番のモチーフを繰り返し取り入れ、有名な「主よ、人の望みの喜びよ」は、より新しい感覚へと変容している…という風に、バッハの原曲のモチーフやハーモニー、ムードをもとに、丸くて温かみのあるマリンバのサウンドと、クリスタルのように透明なピアノのサウンドとがダンスするような新しい音楽が生み出されています。
世界が注目するフランス・ジャズ界の若き貴公子トーマス・エンコと、ブルガリアのマリンバ奏者ヴァシレナ・セラフィモワのような感受性の鋭いアーティストにとっては、バッハの音楽は形式や調性を超えて、音楽を貫くリズムの流れのようなもの。『バッハ・ミラー』に渦巻く爽快な旋風は、2人の子供が水たまりに飛び込んで、雲と空が何か新しいものに変化していく様を楽しむような感覚ともいえましょう。そして、アルバムを聴き終わった時、単なるバッハ作品へのオマージュではなく、この大作曲家の深淵を覗いていたのだということに気かれ驚かれるはずです。
エンコとセラフィモワは2016年にドイツ・グラモフォンから共演アルバム『Funambules』を発売しており、翌2017年には大阪室内楽コンクール(「デュオ・フュナンビュル」として出演)Fest部門銀賞を受賞。その後2人はクラシックやジャズといったジャンルにとらわれない活動を続け、その充実ぶりがようやくこのコンビによるこのセカンド・アルバム『バッハ・ミラー』に結実しています。
トーマス・エンコ(ピアノ、アレンジャー、コンポーザー)
世界が注目するフランス・ジャズ界の若き貴公子。1988年パリの音楽家一家に生まれた彼は、3歳でヴァイオリン、6歳からピアノと作曲を始め、9歳には世界的に有名なジャズ・ヴァイオリン奏者のディディエ・ロックウッドのグループに招かれ、アンティーブのジャズ・フェスティバルやシャンゼリゼ劇場でも演奏する機会を得ました。2005年パリ国立高等音楽に入学し、在学中に初のアルバム『Esquisse』を発表。2008年にはフランス・ジャズ界の最高の栄誉とされる “ジャンゴ賞”で最優秀新人賞を獲得するなど、現在最も注目を集めるピアニストのひとりとしてヨーロッパを中心に活躍を続けています。2009年には、伊藤八十八氏プロデュースによるジャズ・トリオ・アルバム『Someday My Prince Will Come』を発売し、日本での大規模なツアーも行われました。その後2019年にソニークラシカルに移籍してアルバム『Thirty』を発売しています。
ヴァシレナ・セラフィモワ(マリンバ、アレンジャー、コンポーザー)
ブルガリアのマリンバ奏者。最年少のソリストとして数々のコンサートで華々しいデビューを飾った後、2008年にはシュトゥットガルト世界マリンバ・コンクールで最優秀賞を受賞。2014年にはカーネギー・ホールにデビューも果たしています。バッハから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、常にパーカッションの表現の限界に挑戦し続ける意欲的な活動を行っています。
【収録内容】
1.アヴァランシュ(雪崩)
2.ミロワール(鏡)
3.ファイアー・ダンス
4. 主よ、人の望みの喜びよ
5. ヴォーテックス(渦巻)
6. オルガン・ソナタ第3番ニ短調BWV 527~ヴィヴァーチェ
7. シャコンヌ
8. ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調BWV 1015~アレグロ・アッサイ
9. サイレンス
10.羊は安らかに草を食み
11.スール・ラ・ルート (on the Name of Bach)
12. G線上のアリア
13.反射
いずれもバッハの原曲をもとにしたトーマス・エンコ & ヴァシレナ・セラフィモヴァによる作曲・編曲
【演奏】
トーマス・エンコ(ピアノ)
ヴァシレナ・セラフィモヴァ(マリンバ)
【録音】2020年6月1-5日、パリ、サル・コロンヌ