“タワーレコード SONY CLASSICAL スペシャル・セレクション”
1955年末に作曲されたグールド作曲「弦楽四重奏曲作品1」は、1956年にモントリオールで初演され、1959年にはクリーヴランド管弦楽団員が構成するシンフォニア弦楽四重奏団がアメリカ初演をして1960年3月には録音され同年にリリースされた。グールド自身「色あせた雅の雰囲気とかなりほろ苦い世紀末的な語法を使っていますが、概してとてもよい批評を受けました。」と語った意欲作。ワーグナーのジークフリート牧歌はグールド生涯最後の録音。トロント交響楽団のメンバーを起用して、ゆったりとしたテンポで語りかけるような演奏を繰り広げる。ワーグナーのピアノ編曲版はグールド自身によるもので、ピアノという楽器の可能性の追求のひとつの表現力であり、ここでもグールドがいかに音楽的に広い視野と深い洞察力を持った天才であるかを十二分に示している。
録音：1960年3月グリーヴランド（M1）／1982年7月＆9月トロント [ライヴ録音]（M2）／1973年5月グリーヴランド（M3)

[DISC:1]

1. 1.弦楽四重奏曲 作品1

2. 2.ジークフリート牧歌（13楽器によるオリジナル版）

3. 3.「神々の黄昏」～"夜明け"と"ジークフリートのラインへの旅"